『着心地のいい服』は、綿や麻、ウールなどの天然素材にこだわって、
生地も縫製も日本製のものづくりを追求しています。
こちらでは、そんな厳選素材の一部をご紹介いたします。
以降、マークがついているものは、「スタッフ取材記」をお読みいただけます。
※「スタッフ取材記」は、『着心地のいい服』スタッフが産地を訪問し、伺ったお話の内容をまとめたものです。
取材記の内容は、実際に過去商品で使用した素材に関するお話が含まれます。
素材
【綿】
私たちの暮らしに最も身近な天然素材のひとつ。肌触りがやさしく、吸水性と通気性に優れているため、季節を問わず快適に着られるのが特徴です。
なかでも特徴的な素材(例)
- ●オーガニックコットン… 化学肥料を使わず栽培された、人にも環境にもやさしい綿素材。
- ●強撚綿 …通常よりも強く撚 った綿糸で織られた生地。さらりと涼しい肌離れが魅力。
- ●清涼綿(疑麻 コットン)… 綿糸を、麻のようなシャリ感のある爽やかな風合いに加工した素材。
日本の代表的な産地
遠州 (静岡県)、三河 (愛知県)、播州 (兵庫県)など
【麻】
植物の茎や葉から採れる天然繊維。空気をよく通し、汗や湿気を素早く吸収・発散します。独特のナチュラルな風合いや、使い込むほどに柔らかさが増していくのも魅力です。
なかでも特徴的な素材(例)
- ●リネン:柔らかく、しなやかな風合い。吸湿性・通気性に優れ、ナチュラルで上品な印象。
- ●ラミー:リネンよりもやや太めの繊維で、光沢のある素材。型崩れしにくく、特有のシャリ感があります。
- ●ヘンプ:天然繊維の中でも特に丈夫な素材。素朴ながら使い込むほどに味わいの増す表情が魅力。
日本の代表的な産地
近江 (滋賀県)
【シルク】
絹糸から作られ、なめらかで上品な光沢と、とろけるようなしっとりとした心地よさが魅力です。吸湿性と保温性に優れ、夏は涼しく冬はあたたかく一年を通して快適に過ごせます。
日本の代表的な産地
丹後 (京都府)、桐生 (群馬県)
【ウール】
羊毛から作られる、保温性と弾力性に優れた素材。繊維の中にたっぷりと空気を含み、暖かな着心地です。湿気を吸収・放出する性質があるため、冬だけでなく年間を通じて快適に着られます。
なかでも特徴的な素材(例)
- ●ウォッシャブルウール:柔らかさや保温性は保ちながら、家庭で洗濯できるように加工された素材。
- ●メリノウール:メリノ種の羊から採れる希少な素材。繊維が細く、なめらかな肌触りが魅力。
- ●ラムウール:生後6か月以内の子羊(ラム)から採れ、ふんわりとやわらかい肌触り。
日本の代表的な産地
【カシミヤ】
カシミヤヤギの毛から採れる、軽くて保温性に優れた素材。高級素材として人気が高く、希少でやわらかな繊維が生み出すなめらかな肌触りと、美しい光沢が魅力です。
なかでも特徴的な素材(例)
- ●ホワイトカシミヤ:原毛が白いカシミヤ。染色の発色が美しく、上品なツヤと透明感が魅力。
- ●グレーカシミヤ:原毛が灰色のカシミヤ。ナチュラルな色合いで、落ち着いた印象。
- ●ブラウンカシミヤ:原毛が茶色のカシミヤ。あたたかみのある、ふんわりとやわらかい肌触り。
【アルパカ】
アルパカの毛から採れる、非常にやわらかく、軽やかな素材。ふんわりとした手触りと光沢感があり、保温性に優れながらも蒸れにくく快適な着心地です。
なかでも特徴的な素材(例)
- ●ロイヤルアルパカ:アルパカ繊維全体のうち約1%未満しか取れない希少な繊維。シルクのようになめらかで繊細な肌触りが特徴。
- ●ベビーアルパカ:若いアルパカから取れる柔らかく高品質な繊維。繊維自体が非常に細く、光沢感があります。
織り・編み・加工
【接結 】
複数の生地を重ねて、糸で留め合わせた素材。生地と生地の間に空気の層ができるので、ふんわり軽く、あたたかな着心地です。
【ジャカード織り・編み】
複雑な柄や模様がプリントではなく、生地に織り込まれ(編みこまれ)る技法。立体感や高級感のある風合いが魅力です。
【鹿の子編み】
細かな凹凸が並ぶ編み方で作られた通気性に優れた生地。ポロシャツなどの夏服に使われることが多く、さらっとした肌触りと上品な編み目が特長です。
【コーデュロイ】
主に綿で作られる、独特の畝状の模様が特徴的な織物。程よい厚みと起毛感があるので暖かく、秋冬ファッションの定番の一つです。
【デニム】
インディゴ染料で染めた経糸と、白色の緯糸で織られた生地。日本製のデニムは、その品質の高さから世界的にも高く評価され、特に岡山県・児島地区はデニムの一大産地として知られています。
【ガーゼ】
綿や絹、麻などの天然素材の糸をゆるく撚り、粗めに平織りして晒した生地。やわらかくふんわりとした風合いが魅力で、肌になじむやさしい着心地です。二重、三重と重ねることが厚みが増し、保温性や吸水性が高まります。
日本のものづくり
【 東炊 き】
リネンの生地を小さな釡でゆっくり染め、時間をかけて乾かすことで、通常よりも柔らかな風合いへと仕上げました。
小さな釜を使用し、また職人の手作業を必要とするため、少量ずつしか生地を染めることができません。時間も人の手も通常より大幅にかかることから、大手メーカーではまず採用されることのない技法です。
「何度も洗ったような、くったりとしたやわらかな風合い」が魅力の、職人の技と伝統が活かされたリネンです。
【 高島 ちぢみ】
滋賀県高島市で江戸時代から続く伝統的な綿織物。強撚糸を使って織ることで特徴的な表面の「シボ(凹凸)」が生まれ、通気性・吸湿性・速乾性が魅力の夏にぴったりの生地です。
【マンガン 絣 】
大正時代に新潟県見附市で生まれた染め絣の技法。独特のかすれ模様が特徴で、味わい深い色合いと繊細で美しい柄が上品な印象です。
【たつのレザー】
兵庫県たつの市で生産される高品質な本革。熟練の革職人の技術により、やわらかく、風合いのある革に仕上がります。たつのは日本の四大皮革産地のひとつで、400年以上の歴史を持つ伝統的な革づくりの地域として知られています。

















