吹き抜ける風がなんとも心地よく感じる季節。夏は、天然素材の心地よさを素肌に直接感じることのできる季節です。だからこそ、毎日を涼やかに、安らぎを感じてお過ごしいただくことができたら―。そんな思いでご紹介するのは、古くから麻の産地として知られる滋賀県で織り、染色、加工まで仕上げる、「ジャパンリネン」を使用したリネン100%のアイテムです。その柔らかく肌触りのいい着心地から、大好評をいただいている「ジャパンリネン」。なぜこんなにもしっとりと肌に馴染むのか、その秘密を知るために、滋賀県・東近江市を訪ねました。

“柔らかな肌触り”にこだわった「ジャパンリネン」

「ジャパンリネン」は、麻のハリを残しつつ、チクチクしない肌触りの良い素材です。そしてその最大の特徴は、“柔らかさ”です。
今回の取材でお伺いしたのは、明治20年創業の株式会社大長です。「長く使える高品質のものをお客様に届けたい。そのためにこだわり尽くすことこそ、メイドインジャパンの誇りです。」と、社長の大橋富美夫さんはおっしゃいます。
まず、その“こだわり”が垣間見えたのが「晒」という加工です。繊維の中にある不純物を取り除いたあとに、生地を真っ白にする工程が「晒」です。生地に優しい原料を用いた特別な技法で行うため、ふっくらとした仕上がりになります。「時間も手間もかかりますが、これをすることで肌触りが格段に変わるんですよ。」と、生地の質を一番に考えて妥協しない姿勢を教えて頂き、まさに職人の誇りに触れた気がいたしました。

▲古くから衣類の原料として 親しまれてきた「麻の花」。

▲生地の風合いとのバランスを考えて加工の調整をします。

続いて染色工場では、生地を5~7時間ゆっくり揉みこんで染色します。これにより、生地のこしが折れて柔らかみが増し、さらに、芯まで染まるので色落ちもしにくくなるそうです。
仕上げに生地を乾燥させる際も、“こだわり”がありました。高速で一気に乾かすのが一般的ですが、そうすると生地に毛羽がでてしまいゴワゴワしてしまうのだそう。そこで、2倍以上の時間をかけて低速で優しく乾かすことにより、毛羽が立たず空気を多く含むフワっとした質感に仕上がるのです。「仕上げにおいてもこだわりを持って時間をかけるのが“大長らしさ”かもしれない。」と、微笑みながらおっしゃっていたのが印象的でした。
どの工程でも“柔らかさ”に対する多様な工夫がなされており、「だからこんなにやさしい触り心地のリネンになるのだ…」とスタッフ一同深く納得いたしました。

現代へ受け継がれた歴史ある技術を、時代のニーズに合わせて残していきたい。

近江の麻は、江戸時代に将軍家の献上品になるほど良質な麻織物とされていました。その品質は、今も職人の手によって引き継がれています。リネンは着るたびに身体に馴染んでいく素材です。近江の「ジャパンリネン」は、美しい色合いが続くようしっかり染められているので、よりいっそう長く着続けることができます。素材の良さと歴史ある職人のこだわりが詰まった「ジャパンリネン」は、着ているだけでどこかほっとするような、あたたかな気持ちにさせてくれます。
取材の最後に、大橋社長に夢を伺いました。「昔ながらの技法と現代らしさを融合させて、新しいものを作り出していきたいです。失敗は幾度となく繰り返しましたが、失敗の経験があるからこそ成功がある。これからも挑戦をし続けてより良いモノを作っていきたいですね。」
価値ある伝統技法を守りながら、新しいものを追求して挑戦してきたからこそ、近江の麻織物は時代を超え、現代へと継承されてきたのだと改めて感動いたしました。

▲長時間かけて生地を揉みこむことで、糸の芯までしっかり染まります。

▲加工の工程を詳しく説明して下さる大橋社長。

▲大橋社長(中央)と「着心地のいい服」スタッフ。

確かな技術でつくられた、優しい着心地。ぜひお試しください。

このように、『着心地のいい服』のアイテムはいずれも、日本製を守る全国各地の職人さんたちの想い、細かな手仕事によって作られています。着る人のことを想って作られるこれらのお洋服は、生地の質感や上質な色合い、毎日着やすいデザイン、手間を惜しまない丁寧な縫製…など細部までこだわりが詰まっている、他にはないオリジナルです。日本製の確かな技術が生み出す着心地を、ぜひお試しくださいませ。