頬を撫でる風が爽やかに感じられる季節となりました。太陽が燦々と照りつけ、汗をかいたり日焼けが気になったりする季節だからこそ、着るものにはこだわりたい――そんな声にお応えするのが、着心地スタッフ一押しの「華やぎシャーリングハイネック」です。特別な編み機を使用するため、生産数が非常に少ない、まさにとっておきの「ジャカード編み」のプルオーバー。この生地の秘密を知るべく、岐阜県・岐阜市で「純国産」にこだわる生地メーカーさんにお話を伺いました。

古き良き編み機が生み出す、柔らかな肌触りと天然の涼感。

「50年以上前に作られた機械を、何度も改修を重ねて現在まで使用しているんです」そう語ってくださったのは、岐阜市の紡績テキスタイルメーカーであるカワボウ繊維株式会社の堀口渡氏。「華やぎシャーリングハイネック」で使用している編み機は、今や国内で数台しか残っていない大変貴重なものなのだと言います。その中でも、どんな柄でも編めるように改良したものはたった3台しかないのだとか。「古い機械なので、現在広く普及している編み機に比べるとどうしても生産効率が落ちてしまいます。一日で作れるのはたった2反だけ。平均的な生地の生産量に比べると四分の一程度です。しかし、ゆっくり編むおかげで糸に負荷がかかりにくく、柔らかくストレッチの効いた生地が仕上がります」と実際に編みあがった生地を伸ばして見せてくださいました。

▲ぽこぽことした表情豊かな編地。

「糸のかけ方や設定の微調整にも大変気を使います。この機械で作業できるのは、一部の技術者だけなんです」昨今のコロナ感染症拡大に伴い、WEBを通してのリモート取材となりましたが、動画で見せていただいた編み機は確かにかなり年季が入っている様子。季節や天候による温度・湿度の違いにも細心の注意を払い、繊細な調整を行う必要があるとのこと。熟練の腕を持つ技術者だけが扱える、大変難しい機械なのだそうです。

さらにこの生地が特別なのは、「リンクス編み」が使われていること。一般的なTシャツ地などに使われる「天竺編み」と異なり、表と裏を同じ柄で編み立てるリンクス編みは凹凸のある柄を表現できます。この凹凸のため、肌に触れる面積が通常の編みと比べてかなり少なくなり、肌離れが良く、涼しく感じられるのです。「糸にもこだわっています。毛羽が少ない強撚糸を使用することで、さらに肌に触れる面を減らし、さらりと涼しい着心地に仕上げました」堀口氏曰く、繊細な強撚糸を使用したリンクス編みは非常に珍しく、技術力の必要なものだとか。「華やぎシャーリング」の優しい着心地は、国内でも希少な編み機を使い、何か新しいことができないか…と試行錯誤した末に生まれたものなのです。

「純国産」を守りたい――尾州の伝統を受け継ぎ、糸を紡ぐ想い。

糸に対するこだわりは、もともと紡績を主体としていた生地メーカーならではのもの。「日本製」と謳っていても、ほとんどが糸を輸入し、生地から国内で仕立てているものが多い中、糸そのものから日本国内で作っている服は実は大変貴重なのです。地元・岐阜県、尾州で長く糸作りに携わってきたからこそ、糸を作り生地にして服に仕上げるまで、すべての工程を国内で行ったものを「純国産」として今後も力を入れていきたいと堀口氏は言います。
「この業界の人はみんな服が好きなんです」最後に、堀口氏は笑顔でそう締め括りました。「利益はともかく、良いものをちゃんと作りたい。そんな想いで職人さんたちは働いています。それに応えられるよう、僕たちも一所懸命頑張っていきたいですね」日本の衣服のうち約98%が海外で作られている昨今、日本製の服を心から愛し、守っていきたいと努力を続ける人たちがいる――『着心地のいい服』で扱う日本製・天然素材の服はすべて、そうした作り手の皆さんの想いに支えられているのだと、改めて身が引き締まる思いがいたしました。

▲華やぎシャーリングハイネック

日本の服を愛する想いが叶えた、優しい着心地。ぜひお試しください。

このように、『着心地のいい服』のアイテムはいずれも、日本製を守るメーカーや職人さんたちの想い、丁寧で細やかな心遣いとこだわりによって作られています。お客様のことを考えて作られる洋服や小物は、生地の質感や上質な色合い、毎日使いやすいデザイン、手間を惜しまない丁寧な縫製…など細部までこだわりが詰まっている、他にはないオリジナルです。日本製の確かな技術が生み出す心地良さを、ぜひお試しくださいませ。