江戸の染色がよみがえる―
「東炊き」の魅力とは?

江戸の染色がよみがえる―「東炊き」リネンとは?

今回、この特集で注目したのは「東炊き」。
『着心地のいい服』でいつも好評をいただいている「東炊き」は、なぜこんなに柔らかな風合いなのだろう――その肌触りの秘密を探るため、職人の手仕事が生きる下町、東京都墨田区にある川合染工場を訪ねました。

江戸の染色がよみがえる「東炊き」

「東炊き」とは、江戸時代に行われていた「釜入れ」という生地の染め方を現代によみがえらせた染色技法のこと。当時は織りあがった生地を小さな五右衛門風呂に入れ、草木から抽出した色を混ぜてじっくりと煮る、という方法で染めていました。
その「釜入れ」がどのように再現されているのか――川合工場に一歩足を踏み入れると、まるでドラム缶のような形の染め釜から、蒸気がもくもくと立ちのぼっていました。これこそが五右衛門風呂を模した、「東炊き」を行う釜です。

「東炊き」の染め釜 熱い蒸気が吹き出す、「東炊き」の染め釡。

その大きさは、これまで沢山の染め釜を目にしてきた私たちスタッフでも「こんなに小さなものがあるなんて!」と驚きの声を上げてしまうほど。
小さな染め釜に入れることで、生地同士が何度も揉まれ、柔らかな風合いへと仕上がるのだそうです。
「だから東炊きは、あんなに肌馴染みがいいんだ…」とスタッフ一同感動を覚えた瞬間でした。

約1時間半かけて染色し終えると、熟練の職人さんが機械の中から生地を取り出します。高温の中素手で生地を扱い、瞬く間に次の工程へと運ぶ…その一瞬の出来事に、匠技の一片を垣間見た思いでした。

ものづくりの伝統を守る、その想い。

「東炊き」は小さな釜を使用し、また職人の手作業を必要とするため、少量ずつしか生地を染めることができません。時間も人の手も通常より大幅にかかることから、大手メーカーではまず採用されることのない技法です。
川合染工場がそれでも伝統技術の再現を目指した大きな理由は川合創記男(そきお)社長の「ものづくりの伝統を大切にする想い」でした。

職人2人掛かりで手際よく生地を取り出します。 職人2人掛かりで手際よく生地を取り出します。

東炊きで染めた生地の最大の魅力は、「何度も洗ったような、くったりとしたやわらかな風合い」だと川合社長はおっしゃいます。

江戸時代以前にはよくあったこの風合いは、「低コストで早く」が求められる大量生産の時代に次第に姿を消していきました。
「今一度原点に返って、昔のいい風合いを再現したい」という強い想いから、東炊きは誕生したのです。
肌に触れると何だかほっとする――東炊きで染められた生地は、昔懐かしい風合いを私たちに届けてくれます。

日本製だから叶う、優しい着心地。ぜひお試しください。

取材の最後に、川合社長は「一生懸命作ったものだから、良さをきちんと分かってくれるところで売ってほしい」と私たちにお話ししてくださいました。
そのお言葉から日本の伝統を守る熱い想いを感じ、「日本製だからできること」「天然素材だから感じることのできる心地よさ」をお客様にお伝えしたい、と私たちスタッフも身の引き締まる思いでした。

熱心にお話ししてくださる、川合社長(左)。 熱心にお話ししてくださる、川合社長(左)。

このように、『着心地のいい服』のアイテムは、日本製を守る全国各地の職人さんたちの想い、細かな手仕事によって作られています。

着る人のことを常に想って作られるお洋服は、生地の質感や気分が明るくなるような色合い、毎日着やすいデザイン、手間を惜しまない丁寧な縫製…など細部までこだわりが詰まっている、他にはないオリジナルです。
日本製の確かな技術が生み出す着心地を、ぜひお試しください。

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東炊きドットプルオーバー

柔らかな肌触りの東炊きコットンで作ったプルオーバー。
立体感のある単色のドット柄がすっきりとした甘さを演出します。
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