華やぐワンポイント。天然素材のブローチ

華やぐワンポイント。天然素材のブローチ

吸い込まれるほど美しい「一点もの」の色の秘密とは?

『着心地のいい服』では今夏、手染めの麻を使ったオリジナルブローチが登場しました。

ひとつずつ微妙に異なる色こそが、手染めの証。
吸い込まれるほど美しい「一点もの」の色の秘密を知るため、京都市西京区にある株式会社ルシエール・ジャパンを訪ねました。

工場に入ってすぐに目にしたのは、ピンと張られた反物に向かって、小さな刷毛で染色をしている職人さんの姿でした。
最初に水でサッと円を描き、そこに重ねるようにして青い円を描く。水と混ざった青は、生地に染みこむ速度によって、柔らかなグラデーションが波紋のように生まれます。

「同じ青でも、実は3色を使い分けています。バランスを見て配合を変えながら、奥行きをだしているんですよ」

と、職人の大谷さんは言います。どこにどんな円を描くかは、感覚で決めていくのだそう。
昔は着物の染色をする職人さんだったという技術の高さが、存分に活かされています。

丁寧な手染めで再現される、美しい色彩

「染色の仕事は一発勝負。不安や迷いを捨てて、描きたいものと真剣に向かい合うことが大切です」

と静かに微笑む姿には、“師匠の技術を見て盗め”という職人の世界で長年生きてきたからこその矜持がうかがえました。

夕日や空、花の色など、日常の景色から次の作品のヒントを得ることも多いと、大谷さんは言います。匠が見ている世界の色が、丁寧な手染めで再現されているのだと思うと、思わずため息がこぼれました。
一枚の美しい麻生地の向こうには、京都の歴史と大きな風景が広がっているのです。

ルシエール・ジャパン

伝統と職人の手仕事が息づく京都ののれん屋が手がけるブローチ。
多彩な素材使いと美しい染め色にこだわり、丁寧に作り上げています。身につけるだけで装いが華やぐ上品な存在感が魅力です。

手染め麻ブローチ(ラベンダー系)

手染め麻ブローチ(ブルー系)

着心地のいい服