「牛革ドレープブーツ」の柔らかさの秘密とは?

履いた瞬間から足に馴染むこの柔らかさの秘密とは?『裕豊商会』が手掛ける「牛革ドレープブーツ」

何よりも身につける人のことを想いながら―ー。

今回は、静岡県浜松市にある老舗の靴メーカー 、『裕豊商会』のご担当者に「牛革ドレープブーツ」の柔らかさの秘密についてお話しを聞かせていただきました。

「我慢のいらない靴を作りたい」。驚くほどの柔らかさを叶えた、創業以来のこだわり。

テーブルの上にずらりと並べられた革製のシューズ、そのどれもが非常に柔らかい牛革でできていました。
静岡県浜松市に本社を構える『裕豊商会』は、創業70年を超える老舗靴メーカーです。


卸売りを専門にしていた中で、現社長の石川順一氏が「本当に良い靴を自分で作りたい」と一念発起し、自社製造も行うようになったとのこと。
革靴というと美しく品の良いデザインの代わりに、履き心地が硬く馴染むのに時間がかかったり、足運びが重たかったりする印象があるものですが…「そのイメージを変える、柔らかい革に徹底的にこだわること、それが私たちのポリシーです」
ドレープブーツを手に、まずそう語ってくださったのは現社長のご子息である石川敬大さんでした。
「従来、革靴で使用される原皮の多くは北米やオーストラリア産ですが、今回のドレープブーツでは大変希少な日本産の柔らかい牛革を使用し、個体差を確かめながら一つ一つ手作業で革を加工しています」。

▲加工前の革(手前)、通常の型押し加工をして硬くなった革(中央)、今回のドレープブーツに使用した革(奥)。

さらに、ドレープブーツの柔らかさの秘密はこれだけに留まらない、と石川さんはおっしゃいます。

▲『裕豊商会』の扱う革についてこだわり  を語ってくださる石川さん。

「長く着用してもシワが目立ちにくいよう革全体に型押し加工を施しているのですが、普通、型押しをすると革はどうしても硬くなってしまいます。しかし、せっかくの柔らかさを台無しにしないよう、薬剤を一切使わず通常の工程の倍以上の時間と手間をかけて革を揉み込み、柔らかさを維持しています」と話しながらか革見本を見せてくださいました。
確かに、通常の型押し加工をした革と、今回のブーツで使用した革とでは、少し触っただけでもわかるくらい柔らかさがまったく異なっていました。なんと、そのまま畳んで二つ折にしてしまえるほどなのです。

「我慢がいらない靴を作りたい、そのための手間は惜しみません」。
革の柔らかさに驚く私を前にそう語る石川さんからは、確かな自信が窺えました。

快適な履き心地へのこだわりは、暖かさへの追及にも生かされています。
足を入れた瞬間に感じる、まるで厚い靴下に包まれているような温もりは、ブーツの内側に配したフリースによるもの。「当初はファーを入れることを考えていました。しかし、ファーは履いているうちに毛並みが寝てしまい、柔らかな履き心地が損なわれてしまいます。そこで、毛玉になりにくく、合成皮革に比べて約2.6倍も保温性のある質の高いフリースを採用しました」と、石川さんはブーツの内側を大きく開いて見せてくれました。この「大きく開ける」というのも、こだわりの一つ。ファスナーを斜めに配することで、履き口が広くなり、足入れが格段に楽になるのです。

▲斜めに配したファスナーで大きく  開ける工夫がされています。

「時代と共に求められる靴は変わっていきます。その時々に応じて、ストレスなく、お出かけするのが楽しくなる靴を作っていきたいですね」と語る石川さん。

▲石川さん(右)と『着心地のいい服』スタッフ。


自宅に籠って過ごす我慢の日々を超えて、少しずつ新しい展望が見え始めてきました。久しぶりのお出かけが、心弾む快適なものになるよう、履く人のことをどこまでも考えて創り出されたとっておきの一足。それがこのドレープブーツなのだと、改めて実感する思いです。
このインタビューに書ききれないほどのこだわり一つ一つをうかがうごとに、お客様のお手元により良いもの、より素敵なものを届けようというたゆまぬ熱意をひしひしと感じました。

着心地のいい服

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